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素人思考

「素人思考」とは、その分野の初心者の目線で物事を考える思考法です。知識や経験を積むことで、枝葉が見えるようになります。物事を深く掘り下げていくうえで、細かく見ることは重要ですが、日寺としてそれが思考の妨げとなる場合があります。

例えばアイデアを考える際、自身の経験や、多くの情報を持っているがゆえに、本質を見失ってしまうことがあります。また、コミュニケーションにおいても、もっとシンプルに考えるはずなのに、知っているがゆえに詳しく言いすぎてしまうこともありがちです。

そんなとき、「素人目線で考えるとどうかつ」「初めて見聞きする人ならどう考えるかつ」といった視点で考え直し、新しい着想や、本質的な着想を得ることを目指します。

❶[いま考えていることを書き出す]
テーマに対して、現状で考えている内容を書き出します。大事だと思っている点や悩んでいる点があれば、あわせて書き出しましょう。

❷[単純かどうか考える]
考えている内容が複雑になりすぎていないかをチェックします。何が要点で、何が枝葉なのかを整理するため、シンプルにとらえ直してみます。

❸[素直かどうか考える]
テーマに対して、無理に考えをねじ曲げていないか、まっすぐに考えられているかをチェックします。バイアス(思考の偏り)やプライド、アピール意識などが思考を邪魔していないか確認してみましょう。

❹[自由かどうか考える]
見える範囲や解像度が上がってくると、こだわりや制約、ルール、正しさに縛られる場合があります。それらの制約をいったんリセットして考えてみます。

❺[簡単かどうか考える]
もっと簡単に考えるとどうか、という視点で考えます。上級者の知識やスキルを持つがゆえに、それを使おうとしてしまって思考が凝り固まっている可能性があります。簡単で初歩的な知識やスキルを用いて考えてみましょう。

❻[内容を磨く]
❷~❺の視点で自分の思考をとらえ直し、目的からすると何が大事なのかをハッキリさせます。情報が多い場合には、まず何が大事なのか、次に何が大事なのか、と段階的に情報を分けて考えることも重要になります。