2軸思考
「2軸思考」とは、2つの変数を軸として用いることで、情報の整理や理解、発想をうながす思考法です。あふれる情報をシンプルに整理し、俯l敢できる点がメリットです。
物事を「点」で見るのではなく、2つの軸を用いて地図のように「面」でとらえるのがポイントです。発散したアイデアを整理して俯l敢するといった収東的な思考を促進するのはもちろん、思考の偏りを可視化したうえで、思考が不足している領域の発想をうながす「発想支援」の役割もあります。
ここでは、2つの軸を用いて4つの象限で考える方法として「ペイオフマトリクス」を例として紹介します。効果と実現性(実現しやすさ)の2軸でアイデアを評価する手法です。
❶[アイデアを書き出す]
課題に応じた情報を収集し、アイデアを用意します。まずは自由に発想してかまいません。
❷[マッピングする]
発散したアイデアそれぞれの「効果」と「実現性」を考え、4象限の該当する場所に配置します。なお、ここではペイオフマトリクスで効果と実現性を軸に設定していますが、目的に応じて様々な軸を設定することができます。書き出したアイデアの中にある共通性に目を向け、重要な要素やインパクトのある要素に注目し、車由として設定してみてください。下記はビジネスシーンでよく用いられる軸の取り方の例です。
軸の取り方
効果×実現性:効果と実現性の2軸で選択肢を評価する。効果・実現性ともに高い施策を模索する
伝達手段×性質:オンライン=オフライン×実利性=情緒などの軸で施策の訴求方法を検討する
リターン×リスク:得られる利益と危険が生じる可能性の2軸で、とるべき施策を検討する
重要度×緊急度:重要度と緊急度の2軸で選択肢を評価する。タスク整理の場面などでも活躍
❸[評価・選択・発展させる]
マッピングしたアイデアの全体像を見ながら、評価・選択を行います。効果も実現性も高いアイデアを具体化したり、実現性は低いが効果が高いアイデアをもう少し広げてみたりしましょう。このように俯轍したうえで、さらに思考を展開していきます。